コラム · JPG に変換

JPG に透明は残らない。空いたところに色を敷く。

透過 PNG を、JPG しか受け取らない相手に送ろうとしている。まず空いたところが何色になるかを決めて、それから容量の話をする。

透過 PNG の JPG 化は、空のピクセルで止まる

PNG のピクセルは色のほかに、ここには何もないという印を持てる。JPG にその層はない。どのマスにも色が必要になる。だから透過 PNG を JPG で保存した瞬間、空いていた場所は埋められる。何色で埋めるかが、この工程で決める唯一のことだ。

ReadyIMGで容量を縮めるを開き、出力を JPG にすると、空いた場所は白、既定は #ffffff になる。この画面に背景色の選択肢はない。画像を入れて、スライダーを動かして、ダウンロードする。出てくる白は白のままで、別の場所で変えることはできない。

JPG に透明は入らない。容量を縮めるは白で埋める。色を選ぶならJPG に変換へ。

白は既定であって、選択肢ではない

初めてこの作業をする人は、容量を縮めるの画面で色を探して見つけられない。この画面にあるのは画質のスライダーと出力形式だけだ。スライダーは 40 から 95、既定は 78 で、変わるのは圧縮の強さであって背景色ではない。下げればファイルは軽くなるが、空いた場所はやはり白いままだ。

別の色にしたいならJPG に変換を開く。ここでは透過部分を選んだ色で埋める。既定はやはり白で、画質のスライダーも 40 から 95 と同じ。ダウンロードすると、この端末が今作った新しいファイルが手に入る。元のファイルは元のフォルダに残っている。自分で置き換えない限りは。

背景を敷ける画面はもう一つある。回転と反転だ。出力は PNG だが、回すときに背景色を選べる。JPG が一枚あればよくて、角度も変えないなら、その寄り道は要らない。手数が少ないほど間違えにくい。

その透明が本物かどうかを先に見る

透けて見える PNG のなかには、実は白で塗られているものがある。市松模様は閲覧ソフトが描いているだけで、ファイル自体はとっくに平らになっている。見分けは簡単だ。一度 JPG にして、空いた場所が一枚の同じ色かどうかを見る。もともと白なら、変換しても何も変わらない。色で悩む時間が無駄になる。

逆は成り立たない。JPG を PNG にしても、白い背景が透明になるわけではない。白いピクセルをそのまま PNG に置き直すだけだ。背景を本当に消したいなら、それは被写体を切り抜くの仕事で、背景を外して透明付きの PNG を書き出す。初回だけ、モデルの配布元から認識モデルをこの端末のキャッシュにダウンロードする。計算はこの端末の中で続き、そのモデルは写真ではない。

色は、どこに貼るかで決める

  • 白い書類、表、メール本文に貼るなら白のまま。まず失敗しない。
  • 暗いページや暗いポスターなら、背景に近い色。白い縁は目立つ。
  • 透明を残したいなら、JPG にしない。PNG のまま。
  • 相手が JPG しか受け取らず、色の指定もないなら白で出す。

変換で失われるもの

JPG は指定した画質で符号化し直す。非可逆だ。透明は消え、細い縁や影は途切れやすい。ぼかした影を伴うロゴ、1 ピクセルの線のアイコン、薄い色の文字は、変換後に真っ先に分かる。縁が汚れ、影が数本に切れ、白の上ではとくに目立つ。

だから順番が効く。背景色も容量も変えたいなら、色を先に決め、大きさを次に決め、一度で終わらせる。行き来して二度変換すると、そのたびに符号化し直され、一度目に落ちた細部は戻らない。ファイルが大きくなることもある。容量を縮めるの最長辺は既定が 0 で、幅と高さはそのままという意味だ。正の数を入れると、長辺がその数を超える画像だけがそこまで縮む。小さい画像は拡大されず、切り取りも起きない。

背景色と画質はJPG に変換で一度に決める。変換は一回で済む。

ネットに触れるのは二つだけ

ページを開いたとき、その訪問は 51.LA に数えられる。数えているのは誰かがページを開いたことで、画像ファイルが動いたことではない。画像はReadyIMGにアップロードされない。ログインも、画像を受け取るアカウント用のサーバーもない。この線引きはファイルの扱いに書いてある。もう一つは切り抜きで、被写体を切り抜くを初めて使うときに認識モデルをダウンロードする。背景色の変換はそれを読みに行かないし、それを使って写真を送ることもない。

送る前に三つ見る

  • 空いた場所は、意図した色になっているか。
  • ロゴや文字の縁が潰れていないか。
  • 落としたのは新しいファイルで、元は元の場所にあるか。

一度に置けるのは 40 枚まで。一つの工程を続けて回してから、まとめてダウンロードできる。待ち行列はこの一度の閲覧の中だけにある。再読み込みや画面を閉じると、まだ落としていない結果は消える。落としていないものを保存済みだと思わないこと。

まだ画像を入れていないなら、作業台に戻して画像を放り込み、JPG に変換を開いて背景色を選ぶ。ファイルがどこへ行くかはファイルの扱いに書いてある。